１． 感 察
手足と腕による身体深部組織の異常の有無を感察します。
約３０ヶ所の『絡（らく）』と言われているところを温球でなぞり、痛いほどの熱さを感じるところと、気持ちよく感じるところと、少しも熱くないところがあります。痛いほどの熱さを感じるところは絡の代表する器官か、系統の全部または一部が過敏になっており異常興奮をしていると考えられます。
また、逆に温度の感じ方が低い、あるいはまったく感じないという場合は鈍麻になっているか、またはマヒしていると思われます。いずれの場合にも、その関連を有する器官か系統が正常ではないことを、示していると考えられます。
２． マヒ返し
感察によって過敏、あるいはマヒか鈍麻を確認したら、次にマヒ返しをおこないます。これは、手足のマヒ返し点に刺激を与えることによって、体性神経（感覚神経）を拮抗性、つまり神経のバランスを調整して施術の効果をより良くするための前準備となります。
３． 基本施術
神経のバランスが整ったところで、
足 → 手 → 背部 → 腹部 → 胸部 → 肩
の順序で施術をおこないます。
感察のときに、痛みを感じるほどの熱さを感じた絡に対しては基本施術にプラスして刺激を与え過剰反応をおさえていきます。
気持ちいい温度で皮膚をなぞるんだけど、悪いところは熱く感じて、なにも感じなかったところは、神経が鈍くなってるところみたいだね。
わたしたちの身体の神経って不思議なことがおこってるのね。
だって、同じ温度でなでてるのに熱く感じるところと、気持ちよく感じるところと、まったく感じないんでしょ！？
そうだね！気持ちよく感じるところは正常反応だから問題なし！
熱く感じるところは、神経が過敏になってることによって熱く感じ、反対に熱さを感じないところは、神経がマヒまたは鈍い状態にあるためこのような反応がでるんだ。
この異常反応をおこしている箇所に対して２度、３度と熱と冷やしを交互に刺激してあげることで、正常反応へもどるんだよ！
そういうことだったんですね！
わたし最近肩こりがひどくって・・・
先生、よくなりますか？？？
それはつらいでしょう。
肩こりはほっておくと、神経が頭にのぼって痛くなったりするからね。
いちど受けてみてはどうですか！？ご自分で感じてみた方がわかりやすいと思いますよ！
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